PIS リチャード三世

先日、赤坂のアクトシアターに古田新太主演の
リチャード三世を観に行ってきました。
http://www.parco-play.com/web/play/richard/


リチャード三世っていうのは、シェイクスピア原作の自らを悪の権化と
名乗り、一族を皆殺しにして王位を奪い破滅していく男の物語で
いわゆるピカレスク物です。リチャードの放つ悪のカリスマに
見ている人間は酔う。そんな作品ですたぶん。


初めての一万円チケット(S席)。
演劇のDVDや放送は良く観るんですが、実は生演劇初体験なんです。
初体験でいきなり張り込み過ぎたかもと軽くビビリ入りましたw
劇場の広さやセットの立て込みの重厚さに圧倒されながら、開演。


この舞台、とてもわかりやすい内容で
今までリチャード三世に感じていた疑問がほとんど解消しました。
脚本家の方も、役者の方もきっと一流なんでしょうね。
一方、小道具に携帯やパソコン、音楽も現代音楽と
エッジの利いたアレンジも良かってですね。
若い人にも敷居が低くてまだシェイクスピア
触れた事のない人にも楽しめる様な本当にいい舞台でした。

古田新太の活舌が悪くてびっくりしましたが
それを差し引いても立ち居振る舞いや声質が凛々しくて
かっこいいリチャードに見えました。
こういうのも役者さんの力なんですな。

で、最後の挨拶で安田成美が転倒w
あまりに見事に転んだので、何かの演出かと思いましたが
本人はしきりに恥ずかしがっていたので
多分マジ転びだったのでしょう。
なんかその仕草がかわいくてw
いやー、良いもの見られたなあ。


それに実際の生舞台っていうのは
やっぱり迫力がちがいますね。
ライブイベントなんかには今まで行った事は
あったんですが、演劇はまた違った独特な空気感がありますね。
あの空気、また感じたいです。
なんだか舞台観賞にハマりそうW